番号ポータビリティとは

携帯電話や固定電話の話題になると、たびたび登場する「番号ポータビリティ」。
これって一体何なんでしょうか。
これだけ知ってれば人生に困らないよね、という自己基準の範囲で調べてみました。

結論

番号ポータビリティとは

電話会社を変えても同じ電話番号を利用できる制度です

電話会社によって利用できる電話番号が異なる

そもそも「電話番号」って誰が管理しているのでしょうか。

総務省です。
各電話会社は総務省から「この番号帯を利用しなさい」と指定されているようです。

総務省|電気通信番号制度|電気通信番号指定状況

各電話会社が利用を許可されている電話番号には限りがあるわけですね。
そして、電話会社が電話番号を使用する許可を求める手続きについてはこちらです。

電気通信番号を使用するための手続き

電話番号を利用するためには、こんな面倒な手続きを乗り越えなければいけないようです。

つまり。

A電話会社が管理している電話番号をB電話会社に持ち込んで利用することはできない

しかし、これは利用者が電話会社を変更するときに非常に大きなハードルです。

電話会社を変更したいと思うとき

私なら、以下のような不満があったときに変更を考えます

  1. サービス内容
     月額、通話料金、工事料金、付加サービス、サポート体制
  2. 設備
     音声品質、故障頻度、提供エリア
  3. 不適切事例の発生
     情報漏洩、不当契約、不祥事、応対
  4. 従業員の応対品質

程度の度合いによっては、電話番号を変えてでも乗り換えたいと思いますが、その電話番号が会社の代表番号だったり、個人であっても親戚や関係者に変更の案内を出すのは大変です。
(変更後の電話番号をアナウンスして貰うことも可能ですが、期限があります)

消費者の利便性を高めるために。また、企業が顧客満足に繋がる企業努力を怠らないために。

会社を変更しても電話番号を継続できる「番号ポータビリティ」という制度が誕生しました。

番号ポータビリティを利用できる条件

番号ポータビリティを利用するためには条件があります。

1つ目 現在契約中であること

これは言うまでもありませんね。
その電話番号を契約(利用)中でなければ、番号ポータビリティで会社変更することはできません。

本来は電話会社の垣根を越えた番号を利用することができないのです。
変更を可能にする場合はこんなやりとりが発生しているはずです(想像)

電話会社A
電話会社A

A様からお申込みがございました。
貴社で契約されているA様の電話番号(03-1000-0000)を、弊社で利用できるようにさせてください。

電話会社B
電話会社B

A様でのご契約、お電話番号(03-1000-0000)が確認できました。
貴社でご利用ができるように設備を調整いたします。


この時点で解約済であれば、きっとこう言われるのでしょう。

電話会社B
電話会社B

恐れ入りますが、弊社にてA様でのご契約は確認できませんでした。
お電話番号(03-1000-0000)をご利用いただくことは承知いたしかねます。

現在の電話会社を解約してから次の電話会社に申込する人もいるようですが、順番が逆です。
まずは次の電話会社で利用できるようにしてから解約を申込むべきです。
月額や解約金を発生させないために解約を先行させ、番号ポータビリティを利用できなくなったら意味がありません。

2つ目 電話番号を利用できるエリアであること

携帯電話は別ですが、固定電話の場合、その電話番号を利用できるエリアは「交換所」によって決まっています。

電話がつながるしくみ | 企業情報 | NTT東日本
電話がつながるしくみ

交換所というのは電話番号を保管しているビルです。

交換所は同じ都内、市内でも、複数存在します。
そのため、引っ越しで交換所が変わる場合は電話番号も変わります。
番号ポータビリティも同じです。移転と同時に電話会社を変える場合、交換所が同じであれば電話番号を継続することが可能ですし、逆に交換所が変わる場合は番号ポータビリティを利用することができません。

3つ目 番号ポータビリティを利用できる電話番号であること

最後、これです。
固定電話で番号ポータビリティを利用する場合、1つ目と2つ目の条件を満たしていても、番号を継続利用できない場合があります。

一番重要な3つ目の条件とは

NTT東日本・NTT西日本で取得した電話番号であること

はい、これ重要です。やっぱりこれですか、と思った貴方、正解です。
固定電話で番号ポータビリティを利用する場合、まず前提条件でNTT東日本・NTT西日本で取得した電話番号でなければいけないんですね。

しかも、同じNTT東日本・西日本であったとしても、「加入電話」「ISDN電話」で取得した電話番号では番号ポータビリティできません。

NTT東日本・西日本で新規契約した「ひかり電話」の電話番号や、KDDIやソフトバンクで新規契約した電話番号を、別の電話会社に持ち込んで利用することはできません。

なんでなんでしょうね。
それはずばり「お金がかかるから」です。

番号ポータビリティが始まる前に当然ながら「すべての会社で行き来できるようにするべき」といった議論はありました。技術的にも可能でした。しかし技術を使うにはお金がかかりますね。
双方向での番号ポータビリティを実現した場合の初期費用と継続してかかる年間費用を試算したところ、あまりにも現実的ではないコストになりました。

しかし、片方向であったとしても利用者の利便向上には必要だと判断し、片方向の番号ポータビリティを導入させたんです。

ちなみに将来的に双方向の番号ポータビリティが実現できるように動いているようです。PSTNマイグレーションも近々終了しますし、どんな発表がされるのか、今から楽しみですね。

https://www.soumu.go.jp/main_content/000433169.pdf

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